炎の夜に | |
彼に煽られるかたちになった。 さすがに久しぶりだったせいか、二人ともさほど時間はかからなく果てた。 この行為に慣れきった彼はどこまでも淫乱で、私を追い詰めた。 自ら腰を振り、喘ぎ、すすり泣くような声を上げては私を求める。 愛する彼が「なかで・・・」なんて囁いて、正気でいられるだろうか? 私は彼の望むまま中で出してしまった。 慌てて抜いて、中の残滓もかき出さなければ、と思ったが、彼の足は私の腰をがっしりと固定して離さない。 どうやらこのままで2回戦をしろ、ということらしい。 彼が手を伸ばし、私の額の汗をぬぐう。 お返しにと同じように彼の額を撫でつけるとニヤリと笑い、そのまま私を引き寄せた。 強力な引き寄せはHNMかミミックか(??) 首に手を回すと、口付けを求められる。 すぐに舌をいれ、くちゃくちゃと、彼の舌を優しく食む。 感じきっている互いの体が、再び熱を持ち始めるのが分かる。 ため息のような声を出し口付けを交わしながらもその体をまさぐりだした。 彼の胸、そこに付いている小さな突起を掠り、体が震えるのを楽しんだ。 「あ、あ・ぁ・・・」 下から擦り上げ、摘み、強く引っ張ってやるとさらに身もだえをする。 彼の腕に力が入り、歯が当たるほどに深い口付けになった。 声を出しながらも、彼はキスを辞めようとせず、ざらつく舌はなお、絡み合う。 彼の下半身が自然に動き、中の私を締め付けた。 すでに興奮している私の体は再び芯を持ち始め、彼の中の部分を刺激し始めていたのだ。 ようやく唇を開放され、彼の白い腹、肋骨の凹凸を楽しんだ私の手は、 同じように芯を持ち始めた彼のペニスへと移行した。 ゆるゆると上下に擦り、たまに手を放してアンダーヘアを弄ぶ。 刺激されては手を離され、一瞬物足りなそうに私を睨んだ。 濃い茶色のそこは興奮して立ち上がり、汗のせいかしっとりと指に絡んだ。 「じらすな・・・」 「あまりに可愛らしくて・・・つい」 「ちくしょ・・・ぅっ・・・」 不意に腰を動かしたものだから、彼の言葉は中断された。 優しくゆっくりと動き、私のモノの長さを彼の中の一部に擦りつけるようにしっかりと味わってもらう。 「ふ・・・ぁあ・・!」 一点をじっくりと触れられる快楽が彼を侵しているようだった。 ぎりぎりまで引き、カリが彼の体から出る前に一気に突き入れた。 「ひぅ・・・!」 甲高い、悲鳴に似た声が口から漏れ、恥ずかしいのか両手で顔を隠した。 それを繰り返すと、いじってもないのにみるみる彼の中心はそそり立ち、そこから透明な液体がこぼれ始めた。 ゆっくり引き、腰の角度を変えて今度は突き上げる。 また、液体が流れ出る。 「良いか?」 声を出すのを我慢しようとしてか今度は口を手で抑え、顔を赤く染めながらも頷く。 「素直な貴殿も・・・可愛いな」 手を離し、御褒美に瞼に口付けると「あぁ・・・」と、わななきの声を上げた。 ゆっくり動くのもじれったくなったのか、しきりに腰を摺り寄せてくる。 もっと強い刺激が欲しいのだろう。 彼の腰を手でつかみ、望むとおリに激しく打ち付けた。 乱れる姿を上から見つめる。 目を閉じ、髪を乱して声を上げて応えてくれる。 「あっ・あっ・あっ」 動く度に声を出すものだから、ついその動きも乱暴になり中が すでにぬかるんでいたこともあって一旦私のペニスはすっかり抜けてしまった。 「な・・・に・・」 折角感じていたのに、という非難めいた彼の目を無視して、 体を裏返しさせると私がどうしたいのか分かったのか、両手で体を支えた。 「早く、ルガジーン、早く・・・来い」 切羽詰ったような声で誘う。 彼の後孔は広がり、中から先ほどの残滓がとろりとこぼれ落ちた。 一瞬、その姿に目をとられ、見入ってしまったほどに、悩ましい姿だ。 じれったくなったのか、また再び彼が言う。 「早く入れろ・・・!」 そして、うずくのか、腰をくねらせた。 私は再びペニスを一気に挿し入れると、衝撃かその背が弓なりにしなった。 頭がおかしくなるのではないかと思うほどに、媚態に興奮し再び激しく腰を動かしていた。 ぐちゃぐちゃと、中がかき混ぜられる音と、打ち付けるしめった肌の音と彼の声がが聴覚を支配する。 角度を変えては当たるところを調節し、時おり先のほうでコリコリと優しく擦っては、また乱暴なほどに動く。 体を支えきれずに彼が倒れ、シーツを噛んで声が出るのを耐えつづけた。 その姿にすら興奮して、落ちた彼の腰を持ち上げ、上からガンガン突き入れる。 「あーーーーー!」 噛んでいられなくなったのか、耐え切れず嬌声に似た声を上げた。 「や・・・!やっ!あ、あ、あぁっ!」 それでも、私は動くのを辞めなかった。 すでに彼は果てていたらしいが、それに気づかなく攻め続けた。 彼の口からは涎も溢れ、止まず犯されて中を刺激されつづけ、またペニスがそそり立ってくる。 「や、ルガジーン、やめろ・・・!」 感じすぎて怖いのかもしれない。 必死に抵抗らしい声を上げるが、私は無視した。 だってソコはもうそんなに熱くなっているではないか。 彼の腰を動かす。背中の汗がふるふると流れていった。 ベッドに突っ伏し、シーツを掴んだまま、彼は揺さぶられ、けれど貪欲にも自らも自分のペニスをいじり始めた。 彼の中と彼自身からにちゃにちゃといやらしい音がしている。 「いく、、、また・・・!いく・・・!」 「いけ、私も、もう・・・」 いくのは彼のほうが少し早かったようで、その瞬間ぐったりと崩れ落ちた。 私は慌ててペニスを引き抜くと、荒く息をする彼の背中にその想いをぶちまけていた。 すでに中で出していたから、抜かなくても同じかもしれないが。 呼吸を整えるため、二人とも暫し動けなかった。 私のもので汚れたその背を拭き、汗をぬぐい、こちらを見てされるがままになっている彼を見た。 髪が汗で張り付き、顔を隠していた。 「無茶をさせたか?」 髪をどかすと、疲れきった顔で私を見上げた。 「いや・・・」 声は少しかすれていた。 彼のペニスも綺麗に拭き、中もかき出す。 体を寄せて汚れたシーツを剥ぐ。 「すまんな、夢中になってしまった」 「・・・いいと言っている」 「そうか」 「そうだ」 「今夜は泊まるか?」 彼は無言だった。 肯定と受け取ろう。多分疲労で動けないだろうから・・・。 男ではあるが、彼はヒュームで黒魔道士だ。無理をさせたことに代わりはない。 「ルガジーン」 「うん?」 「いつもの言葉を言ってくれ」 暖かな羽毛布団に体をすっぽりと隠して、恥ずかしそうにした。 「ガダラル、愛している」 「・・・ん。寝る・・・」 満足してくれて、良かったと思いつつ私もその隣に潜り込もうとしたら、殴られた。 「仕事をしろ!」 夜這いに来てそれは酷だな、と非難したが彼はすでに寝息をたてていた。 正直な話、後2、3回は付き合って欲しかったのだが、 まあ、それは非番が重なる日の楽しみに取っておく事にしよう。 すっかり冷めたコーヒーに口をつけると、再びデスクに着いた。 □ |
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